離岸流に注意しよう

海水浴時に気をつけたい離岸流とは

海水浴は、子どもたちは大喜びする遊びでしょう。
ですが、水難事故も発生しやすい海になります。
普通に泳いでいたのに、気づいたら沖まで流されていたことはありませんか。
目で確認は難しい、潮の流れが原因です。

離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとするときに発生する、強い流れのことをいいます。
波は沖から海岸へどんどん打ち寄せてきますが、岸に海水が貯まると沖に戻ろうとします。
ここで問題なのは、発生するのは自然の気まぐれで起きるということです、
その時に、岸から沖へ一方的に流れる早い流れのことを離岸流(リップカレント)と呼びます。

速さは、最大で1秒間2mほどで、普通の人の早歩きと同じくらいの速度ですが、水中の場合は早く感じられるでしょう。
長さは、通常10m~100mになり、岸から離れると流速は弱くなります。
幅は、10~30mと広くはありません。

発生期間は、いったん発生すると1カ月同じ場所で発生し続ける場合もあり、また発生から数時間後には位置を変えて再度発生するなど、きまぐれな離岸流です。
離岸流に流されると、知らず知らずのうちに沖まで流されてしまうので、注意しましょう。

離岸流の見つけ方

海岸地形にへこんだ箇所あり、その海底は周囲より深くなっています。
また、よく見ると波の形が回りと違うことがわかれば、そこが離岸流の発生場所です。
ごみが集まっているところや、海の表面が回りに比べていようにざわついているところも離岸流が発生します。

離岸流の脱出方法

流さられていると気づいた場合は、波に逆らって泳いではいけません。
自分は水泳選手だから大丈夫と思ってもダメです、波に逆らって泳いでも体力を消耗するだけなので、波には逆らないようにしてください。

では、どうすればいいのか、まずは、慌てずに落ち着きましょう。
周囲の人に流されていることを知らせ、岸と平行に泳ぎます。
平行に移動することで、離岸流からの脱出が可能になっていきます、
沖向きの流れを感じなくなったら、岸に向かって泳いでください。

泳ぎに自信のない方は、無理に泳がなく浮くことに専念し、助けを求めましょう。

離岸流のまとめ

離岸流の発生場所はある程度の予測できますが、発生時期は気まぐれになるので、遊んでいるときに発生すると気づくのは難しいでしょう。
なぜか岸から遠くなっている、流されていると気づいたら、まずは落ち着き、岸と平行に泳げるかを考え、難しい場合は浮くことに専念して、救助を求めて待ちましょう。

離岸流は、めったに見られない珍しいものではなく、毎年どこにでも発生しています。
海水浴で溺れる事故の半数以上は離岸流のせいだと言われています。
事前に、離岸流が発生しそうな場所を確認し、安全に海水浴を楽しみましょう。

posted at 2022-7-28 Category: 海編