道路管制センター

NEXCOに置かれる高速道管理組織

東日本や西日本など各エリアの高速道路株式会社(NEXCO)に置かれた組織です。
交通管理隊や高速道路交通警察隊などが編成されており、高速道路の巡回や非常電話での通報により安全の保全に対応しています。
巡回や通報以外にも、高速道路に設置された気象観測器や監視カメラなどで終日情報を集めて分析します。

そして、事故や道路渋滞など各種の道路情報を掲示板に表示したり、道路を保全したりして安全な運転に資する活動がなされます。
ここでは、高速道の安全を守る実動部隊である、道路管制センターの活動を担当部署ごとに見てみましょう。

道路の異常を検知してドライバーに情報を提供する交通管制室

道路管制センターに設置された交通管制室は、警察の高速道担当部署と連携して、路面や交通事故など異常発生の有無を監視したり、渋滞状況、気象状況などを集めたりして必要なデータをドライバーに知らせます。

万が一、異常事態が発生すれば、現場の交通管理隊を指揮して、事態の収拾のための措置を指示し、独自に処理できない場合は的確に緊急車両の出動を依頼します。
また、関係する周囲の道路管理者や河川を管理する国や都道府県、関係する市町村への連絡が必要になるケースもあるでしょう。

遠方から高速道を監視する施設制御室

道路管制センターにおかれた施設制御室の役割は、現地から遠くはなれた監視制御設備を用いて、路面や高速道側の斜面、トンネル、陸橋など様々な施設を終日計測し、管理、制御を行う事です。
長いトンネル内でクルマ同士の事故などで火災が発生した際は、スピーディで的確に退避の誘導にあたり、トンネル内に設置されている非常用設備を動かします。
また、設備が順調に稼働しているか否かを記録して解析の上、設備保守のサポートや改良を検討します。

路面状態や落下物を確認する交通管理巡回

近年高速道路での落下物は件数が増加する傾向にあります。
事故も頻繁に生じており、高速道路での事故は二重事故のリスクが高いため早期の回復が期待されます。
そこで定期的あるいは臨時的に巡回車で高速道を走り、トラック等からの落下物や白線の摩耗の有無など路面の状態を目視で確認しているのです。

また、異常事態を把握した場合は、すぐに現場に駆けつけて、落下物を取り除いたり、事故で緊急通報を要するときは警察や消防等の各機関と連携して、事態の収拾に努めたりします。

高速道路上の事故を未然に防ぐ法令等違反車両取締

高速道路は法令で定められた車両以外は利用できません。
また、危険物を搭載する場合、長いトンネルや橋を通行する際に積載可能な貨物は、法令で定められます。
この法令などに違反する車両のドライバーに対する指導や取締を、高速道路の料金所やトンネル入口付で随時行います。