渋滞でよく見る危険な姿勢

渋滞で集中力が危い

人間の集中力は2時間が限度というのは暗黙の理解です。
これ以上集中力を強要され続けると、脳みそが疲弊してくるので、少しでも疲労を緩和させようと、さまざまな妄想が浮かんでは消えていきます。
すなわち、とっさの判断ができにくくなるのです。

これと同じ状況がしばしば高速道路などで起きます。
特にゴールデンウイーク明けなどには、しばしば高速道路上は、帰宅ラッシュによる数キロの渋滞です。
通常なら10分程度で通り過ぎる箇所が、1時間たっても抜けられず、ドライバーはいらいらを通り過ぎて、疲労がたまってきます。
いわゆるエコノミー症候群に近い状態に、おいこまれていくのです。

だからといって、何をしても良いとはなりません。
高速道路での死亡事故を含む事故の半分が衝突事故だとの、データーが出ているので、やはり考えなければいけない問題です。

ダッシュボードに足を乗せると、足がフロントガラスを突き破る事もある

長時間同じ姿勢でいれば、腰も足も傷んでくるでしょうし、少しでも足を延ばして、ゆったりくつろぎたいという思いは、納得できます。
まして車の中の狭い空間に、ずっと足を折り曲げた状態で、長時間いるのは、体への負担が重くのしかかるので、かなり苦痛でしょう。
そうは言っても、実は大変危険な状態にあるのは事実なのです。

シートベルトが本来の機能を果たす事ができず、本来は腰骨をしっかり押さえてくれるはずなのに、ずれた位置にある状態にあります。
そのままだとクラッシュを起こした時に、腹部を圧迫して大変つらい状況へおいこむ事になるのです。
エアバッグもまったく本来の機能をはたしません。

ドライバーが足をシートに乗せた状態は危険

ドライバーは長時間緊張を強いられる状態に置かれます。
同乗者がいれば責任も伴いますから、精神的負担は大きいものでしょう。
だからといって足をシートに乗せるのは、危険です。

エコノミー症候群のような状態をひきおこしかけて、体がきついのはわかりますが、何がおきるかわからない状況下で油断大敵です。
しっかりとシーとベルトが効く体制を維持しておかなければなりません。
運転者ができるエコノミー症候群を予防するエクササイズが、さまざま開発されているので、ためしてみるのも良い方法です。

他要注意の乗り方

他にもさまざまな要注意な乗り方があります。
背もたれを大きく倒した状態にする事も、走行中は避けた方が良いスタイルです。
安全シートがまったく効いていません。
エアバッグもまったく効力を失っています。

渋滞でもチャイルドシートを外さない、子供を抱っこしての授乳もおすすめできません。
必ずドライブインなどで停止している時に、行うべき行為なのです。
しっかり途中の休憩を入れておくことで、疲労を軽減できます。