お子様対策
自動車での移動中に、渋滞にはまってしまうと、スピードを落とさざるを得なくなり、イライラがつのったり、身体的な疲労度が高まったりするケースが少なくありません。そのような状況の中では、少しでも早く前へ進もうとして、車間距離を必要以上に短くしたり、無理な追い越しをかけようとして、事故が起こるリスクも低くはありませんから、注意しなければなりません。また、目的地へたどり着くまでに掛かる時間やエネルギー、学業やビジネスの定められた時刻、プライベートにおける約束の時間に遅れることなど、ネガティヴな事柄ばかりを考えていると、精神的ストレスや身体的疲労が蓄積して、運転手本人も眠気が生じ、居眠り運転をして事故を起こしたりすることにもなりかねません。
さらに、渋滞の悪影響は本人ばかりではありません。年齢の低い児童や乳幼児などの場合、身体機能や抵抗力が成人ほどに発達しておらず、精神的な成熟度もj低いことから、そうしたトラブルの発生する可能性が高くなるものと思われます。それらのリスクを軽減するためには、子どもを退屈させたり、不快に感じさせたりすることの無いよう、特別な注意を払う必要があります。
例えば、子どもと一緒に楽しむことの出来る、平易なルールなどが設定されたゲームをしたり、子供向けの音楽を流したり、テレビ番組などを視聴させたり、絵本やおもちゃなどを与えたりするのも有効な選択肢になります。また、幼い子どもの中には、長時間のドライブをしていると退屈したり、気分が悪くなったりして、泣きだしたり、暴れたり、車に酔って嘔吐したりする可能性が低くはありません。
それらのトラブルが起こると、子どもの発する泣き声や物音、振動などによってドライバーの注意力がそがれ、事故を引き起こすリスクが高まったり、嘔吐物を片付けたり、車内を清掃したりするために手間暇が掛かったりするなど、さまざまな問題につながり兼ねませんので、注意する必要があります。そうしたリスクを減らすためには、タイミングを見計らって、サービスエリアやパーキングエリアに停まり、休憩を取ることも検討すると良いでしょう。また、子どもが、車内で気分を悪くして、もどすリスクを想定し、ビニール袋やタオルなどを持参したり、備え付けておいたりすることも大切になります。その他に、子どもが車内で暴れて、怪我をしたり、物を壊したり、周りの人たちに迷惑をかけたり、車の外へ飛び出したりするのを防ぐために、チャイルドシートやチャイルドロックなどの安全装置を利用することも検討されると良いでしょう。
そして、子どもだけではなく、大人も含めて、渋滞中に退屈をしのいだり、精神的、身体的な疲労を回復したりするためには、仮眠を取るのも良い方法になります。車内で快適に眠るためには、リクライニングシートを倒したり、荷物をどけたり、片付けたりした後、空いているスペースを有効活用して横になったりすることも検討しましょう。ただし、幼い子どもの場合は、ぐずったり、泣いたりして、なかなか眠ってくれない可能性もあります。子供を寝かしつけるためには、子守り歌を歌ったり、周りの大人も一緒になって眠ったりするのも良いと思われます。