渋滞中の運転は自動運転にお任せ
前方や後方、側方を走行する車両に合わせて、スピードや車間距離を調整するのは、渋滞中に自動車を運転する人にとって、大きな負担となります。そのようなことから、アクセルやブレーキ、ステアリングなどの操作によって腕や足が疲れたり、痛くなったりする可能性も低くありませんから、気を付ける必要があります。
それらの問題を解消するために、自動車メーカーとして有名なボルボ社では、自動運転車両の実用化に向けて、渋滞支援システムを実証したということです。こちらの技術は、最高時速50kmという比較的遅いスピードで走行する渋滞の車列に於いて、前方の車両に追従して自動的に走行することが出来るというもので、2014年には実用化され、市販車に搭載される見込みです。
このシステムを利用すれば、ハンドルやペダルの操作をドライバーがみずからおこなう必要度が低まり、渋滞中に、運転者の精神的ストレスや身体的疲労が蓄積するのを防ぐことが可能となります。また、自動運転では、前方を走行する車両との車間距離がある程度以上に短くなると、自動的に速度を落としたり、停止したりするため、居眠り運転や前方不注意などによる追突事故の発生を防ぐことにつながるでしょう。特に、通学や通勤、ショッピングなど、日常的に車を使用したり、ラッシュによる渋滞に巻き込まれるリスクが高かったりする人は、その種のリスクが高まりますので、この技術を利用する価値は高いものと思われます。