刈谷パーキングエリア
○テーマパークに接続した新東名高速道路のパーキングエリア
刈谷パーキングエリアは、愛知県刈谷市の新東名高速道路(伊勢湾岸自動車道)にあるパーキングエリアで、豊明ICと豊田南ICの間にあり、豊田東JCTを起点に15.9kmの地点にあります。
このパーキングエリアは、他と異なり、上下線ともに、刈谷ハイウェイオアシスというテーマパークに接続しており、このテーマパークには一般道からも入れることもあり、驚くべきことに年間入場者数は約1,000万人にも及びます。
これはテーマパークとしては東京ディズニーリゾート(TDL)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に次ぐ数字なのです。
一般道からの入場も可能ですが、フードコートや温泉・観覧車などの施設が充実しており、利用客全体の約半数は新東名高速道路から休憩のために立ち寄る利用客であると言われています。
食事では、明治33年創業の「鶏三和」の贅沢な「名古屋コーチン親子丼」や「手羽唐」が魅力です。
お土産では、伊勢で創業大正12年の「虎屋ういろ」の手作り生ういろはお土産だけでなく贈答用にも使えそう。
○低額かつ充実した設備の刈谷ハイウェイオアシス
高さ60mの大型観覧車、メリーゴーランドやゴーカートなどのアトラクションの利用料金は1回50円あるいは100円と、低額に設定されています。
セントラルプラザに併設の「産直市場おあしすファーム(9:00-19:00)」には採れたての新鮮野菜や近海モノの新鮮魚介類が並べられており、格安なため、これを目当てに近くに住む人が訪れるほどの人気だそう。
アトラクションや天然温泉、足湯、産直市場などの施設だけでなくデラックストイレが設置されたことでも話題となりました。
しかし、こうした安価な価格設定では、しばらくは収益は見込めません。
このように低額な価格設定で人を集め長期にわたり利用してもらう手法は、経済学では「Life Time Value」と呼ばれます。
まずは安さを武器にお客を呼んで、地域密着で多くのリピーターに繰り返し足を運んでもらい、その際に様々な施設の利用を通してお金を使ってもらうことを理想としています。
つまり、刈谷ハイウェイオアシスは「一人のお客さんが、長期的・継続的に多くのモノやサービスを利用してくれる施設」を目指しており、刈谷モデルと呼ばれています。
○上り(東京方面) ・下り(大阪・伊勢方面)のパーキングエリア
もちろん上り・下りのパーキングエリアにも、フードコートや土産店はあります。
上り側が名鉄レストハウス、下り側が近鉄レストハウスという別の施設、それに加えハイウェイオアシスが一体となっている珍しい作りのパーキングエリアです。
ですが、時間が許せば、刈谷ハイウェイオアシスをのぞいてみることをおススメします。
特に刈谷ハイウェイオアシスのご利用の経験がない方は必見ですよ。