朝夕のラッシュ時にバスが円滑に運行するためのバスレーン
都市の交通が混雑する朝夕の通勤・通学時間帯、路線バスが効率よく、かつ時間通りに運行できるようにと設けられているのが「バスレーン」です。このレーンの利用に関するルールは、地域や道路のタイプによって異なり、特に二輪車や小型車にとっては気になるところではないでしょうか。ここでは、バスレーンの概要や、通行可能な車両、そして違反した際の罰則について分かりやすく解説します。
バスレーンとは?
バスレーンは、一般的に路線バスのスムーズな運行を目的とした専用の走行帯のことです。多くのバスレーンは幹線道路の左端に設けられ、朝夕の交通量が多い時間帯に使われることが多いのが特徴です。利用時間帯は道路によって異なりますが、「バス専用7:30-9:30」といった表記がされ、道路標識やペイントで明確に示されている場合が多いです。
バスレーンには「バス専用レーン」と「バス優先レーン」の2種類があり、それぞれ通行ルールが異なるため、注意が必要です。
バス専用レーン
バス専用レーンは、設定された時間帯にバスしか通行できない車線です。「専用」という名の通り、他の車両がその時間に走行すると違反となるため、運転時には標識やペイントをよく確認しておくことが求められます。
バス優先レーン
一方、バス優先レーンは、バスが優先的に通行できる車線で、他の車両も基本的には走行可能です。ただし、バスが後方から接近してきた際には他の車両はすみやかに別の車線へ移動する義務があります。このルールを守らないと交通違反となるため、こちらも注意が必要です。
バスレーンを走行してもよい車両
それでは、どのような車両がバスレーンを走行してもよいのかについて見ていきましょう。原則として、バス専用レーンにはバス以外の車両は進入できませんが、いくつかの例外があります。
50cc以下の原付バイクはOK
バス専用レーンの場合、50cc以下の「原付一種」バイクは規制時間内であっても通行が許可されています。これは、一般の車両に比べてサイズが小さく、バスの運行に大きな影響を与えにくいとされるためです。そのため、50ccのスクーターや原付バイクは、規制時間帯でも通行可能となります。
50ccを超えるバイクは原則NG
一方で、50ccを超える「原付二種」バイクや普通自動二輪車はバス専用レーンを通行することはできません。これは、バスレーンの規制対象が「自動二輪車」として50ccを超えるバイクを含むためです。したがって、110ccや125ccのスクーターから、排気量の大きいバイクまで、基本的にはバス専用レーンを通行できないということです。
ただし、地方自治体によっては、50cc以上のバイクでも走行可能とされる場所もあるため、標識や補助標識での確認が必要です。
バス優先レーンの場合は50cc超のバイクもOK
バス優先レーンに関しては、バスが優先的に通行するルールが適用されているだけで、50ccを超えるバイクや普通自動車も通行可能です。ただし、バスが近づいてきた際には速やかにレーンを空ける必要があります。このレーンでは、あくまで「優先権」がバスにあるため、一般車両が妨げにならないように配慮することが求められます。
例外ケース:補助標識で「バス・自2輪」と書かれている場合
バス専用レーンの中でも、道路標識の補助表示に「バス・自2輪」と書かれているケースがあります。この場合、50ccを超えるバイク(自動二輪車)でもバス専用レーンを通行できるようになっています。この特例は、混雑時にバイクも最も左の車線を走行することで、他の車線の混雑を緩和し、よりスムーズな交通の流れを生み出すための措置です。
ただし、標識がある場合でもその内容は地域によって異なる場合があります。例えば、ある地域では50cc以下のバイクのみ通行OKとしている一方で、別の地域では125ccまでのバイクも通行できるとされることがあるため、特に見慣れない道路ではしっかり標識を確認することが重要です。
バスレーンを違反した場合の罰則
もし、規制時間内に許可されていない車両がバスレーンを走行してしまった場合には、交通違反の対象となります。バス専用レーンやバス優先レーンを誤って通行した場合には、以下のような罰則が適用されることがあります。
- 反則点数:1点
- 反則金:6,000円(普通自動二輪車の場合)
特に二輪車での違反は、うっかり間違えてしまうこともありますが、反則点数が加算されるほか、反則金も課されるため、十分な注意が必要です。
バスレーン通行の際に気をつけたいポイント
以上を踏まえて、バスレーンを通行する際にはいくつか注意しておくべきポイントがあります。特に二輪車での通行時には、バスとの距離や接近状況に注意しながら、安全かつスムーズに走行できるように心がけましょう。
1. 補助標識の確認
バスレーンは地域によってもルールが異なるため、標識の内容をしっかり確認することが大切です。特に、標識に「自2輪」や「バス優先」などの記載がある場合は、その詳細をよく見て、自分の車両が対象かどうかを判断しましょう。
2. バスが接近してきた場合にはレーンを空ける
バス優先レーンでは、バスが後方から接近してきた際に他の車両はレーンを譲る義務があります。渋滞時にはすぐに移動できないこともありますが、できるだけ速やかに対応することが重要です。
3. 普段走行しない地域ではさらに注意を払う
自分が普段から慣れていない地域や都市でバスレーンのある道路を走る際には、特に慎重に標識や車線の指示を確認するようにしましょう。観光やツーリングなどであまり走らない都市に出かける際には、事前にその地域の交通ルールや道路の特徴を調べておくこともおすすめです。
まとめ
バスレーンは、公共交通機関であるバスの運行をスムーズにするために設けられたものですが、その分通行ルールが細かく定められています。バス専用レーンとバス優先レーンの違いや、バイクでも通行可能なケースなど、ポイントを押さえておくと、安心して走行することができます。運転時には周囲の交通状況に配慮しながら、自分の車両に応じたルールを守って安全運転を心がけましょう。