東京オリンピックで渋滞はひどくなるのか
東京オリンピックでのゆううつな交通渋滞問題
いよいよ東京オリンピックが、一年あまりと迫ってきましたが、手放しで喜べない状況もあるのは事実です。
問題の1つは都心で発生するかもしれない交通渋滞の件になります。
今でも場所によっては人口過密状態です。
そこへ全世界から観光客が一気に集まってきたら、はたしてどうなるのでしょう。
東京と地方間の流通が滞ると、コンビニを始めあらゆる店舗の商品が、品薄という事になりかねません。
郵便や宅急便なども一部遅延が発生するでしょう。
渋滞で一部の道路が交通マヒを引き起こし、オリンピックとは無関係なところでも、生活に多大な影響がでる可能性があります。
一部のドライバーの間に不安が広がるのは、無理もない話です。
これまで車を主要手段にしていた人も、オリンピック期間中は電車やバスなど、他の手段への切り替えが必要になります。
とりあえず道路の深刻な交通渋滞が、一定のレベルには押さえられるでしょう。
一方で他の旅客運送機関に、その分しわ寄せが押し寄せる不安も、新たに浮上しているのです。
国からのなんらかの働きが必須という事にもなります。
大規模な交通規制実験をしてみた
国民レべルからの不安の声に反映する形で、2019年の7月中の2日間だけ、大胆な交通規制実験が実践されました。
あまりに急激な混みようで、混乱がおきぬよう、信号機の青の時間を短めにするなどの、対策をとっての実験です。
結果は都心がガラガラになるといった状況でした。
ドライバーによっては、うんと回り道になったでしょう。
その実普段はがらがらの国道や、各種幹線道路がその2日間だけ、大幅な交通渋滞に陥りました。
日頃交通量の少ない郊外も、一時的に賑やかになり、経済的恩恵を受けた通りもあったでしょう。
いずれにせよ規制されたエリアは、混雑するので多少の混乱は予想されます。
都心がここまでガラガラになるとは、予想以上の結果にとまどった人もいたでしょう。
皮肉にも実験によって都心の交通量が、並みになったという事です。
それでも交通規制すべきか
オリンピック組織委員会は、交通渋滞を3割減させようとの目標を掲げたゆえの、今回の実験実施となりました。
目標の3割減におよばなかったのですが、それでも通常の渋滞が解消されたのです。
これに対して新聞などのメディアでは、40カ所程度の交通規制は甘いといった厳しい声が上がる一方、大幅な交通規制を疑問視する声もあがっています。
交通規制不要派の主張は、交通規制は1割減程度でも充分との主張をしています。
その根拠は今回の実験の結果です。
都心の渋滞は解消されたものの、他の幹線道路にしわ寄せがいきました。
一般の人たちは大幅規制がしかれたゆえに、地方観光も控えてしまう可能性があります。
これは地方にとってメリットになるのか、熟考の余地があるでしょう。