海でも渋滞って起きるの?

海は特定エリアで渋滞する事もあり

渋滞は陸上だけで起きるわけではなく、海でも起こりえます。
だだっ広い大海原でどうやって渋滞するのかと、通常は不思議に思うのが自然でしょう。
そもそも世界には、どの程度の船があるのか、可能なかぎりリサーチしてみます。
日本船主協会のデーターによると、世界中の船は総トン数100トン以上の船舶は、世界中に約88,000隻あり、そのうちの約半分が貨物船や客船です。

ただしこれらの船が一斉に大海原に集結する事は、ほとんどありえません。
ましてや海の上が船でいっぱいになる事は考えにくいです。
仮に全世界の船が一斉に海に集結したとしても、まだ海の方が大きいので、海の上が船で埋まることはないでしょう。

東京湾や瀬戸内海の港のように、狭い範囲ではタンカーやコンテナ船のような、大型船が入港して来るときに、注意しないと小さな漁船と衝突する危険があります。
大型船が安全に入港できるように、航路というものが作られました。
港と港を結ぶ線も航路と呼びます。

もし海で渋滞するとしたら、航路の上での出来事としてはあり得ます。
他にもパナマ運河やスエズ運河も、比較的小さな入り江なので、50万トン以上のタンカーが入港するのが、大変困難です。
そのためわざわざ遠回りで原油を運んできます。

羅針盤も渋滞を防ぐ効果あり

航海する上でなくてはならないグッズの1つが、羅針盤すなわちコンパスです。
沖へ出た時に正確に船の位置を知るために、必ず積んであります。
今どきの船はレーダーが主流ですが、万が一故障しても慌てないように、マニアックながらコンパスは必要です。

かつて世界中を航海した、船乗りたちは星の位置や月の満ち欠け、および太陽の方位で、自分たちの位置を計測していました。
羅針盤は磁石の力を使って方位を知りますが現代の船は金属性なので、羅針盤の動きに影響を与えます。
どこにいるかによって羅針盤が示す北が違ってくるので、ぴったり正確とは言いにくいのも事実です。

自分たちの位置がきちんと把握できていないと、大型船とたまたま航路がぴったり共通してした時に、衝突の危険をともなう事があります。
羅針盤はそうした渋滞を防ぐ意味でも重宝な計測機です。

海で安全な旅をするために

結論から言いますと、港や運河などでは大型船と他船との間で、混雑に近い状態になる事はよくあります。
たとえば東京湾のような大きな港であっても、タンカーやコンテナ船が通過できるスペースが限られてきてしまうのです。
面積上の問題以外では浅瀬がありますし、よく見る障害物になりそうなものが多々浮いている事も関係しています。
潮流も影響してくる事もあって、通過する際には注意が必要です。

そうした事もあって航路というものが、考えられました。
安全な船の旅をするために、航路にそって運行するのが安全です。
飛行機と一緒で航路も管制システムによって管理されています。