渋滞中のスマホ操作について

渋滞中停止していてもスマホいじりは違反か

走行中にほんの一瞬スマホに注意をそらし、一時停止の標識をうっかり見落としたゆえに、陰惨な事故に遭遇、楽しいドライブが地獄と化してしまった、このようなドラマ仕立ての動画が話題となりました。
舞台はアメリカです。
表現があまりにリアル感たっぷりで、俳優の迫真に迫る名演技に、思わず身震いした人も多かった事でしょう。

これをどうせアメリカの話だからと、笑ってみている場合ではない現実が、日本でも起こりつつあります。
自転車も道交法の規制対象になったとたん、死亡事故を伝えるニュースが聞かれるようになり、心が引き締まったという人もいたのではないでしょうか。

これらの死亡事故はすべて走行中の事故です。
日本国内ではすでに道交法により、車中のスマホ操作に一部規制がかかりました。
営業マンなどは、特に会社からの指令がいつスマホに届くかわかりません。
さすがに走行中の操作は危険だとの認識が、ドライバーの間にも浸透してきてはいるでしょう。

では、渋滞や赤信号で車が停止中に操作する事も、違反になるのでしょうか。
これを知るには警察関係者か、道交法の関連個所を、じっくり確認してみるしかありません。

道交法でのスマホ操作に関しての認識

関連法案は道路交通法 第71条 第5号の5に関連記事がありました。
自動車か自転車を走行中に、携帯電話、自動車専用電話、他無線電話を通話のために使用、あるいは画像に注視してはいけない旨が明記されています。
本文では“停止中をのぞき”、または“公共の安全の維持のため”、“走行中に緊急やむを得ずに行うもの”の文句が挿入されているのです。

公共の安全の維持のため”、“走行中に緊急やむを得ずに行うものとは、救急車や消防車、パトカーの事でしょう。
警察のホームページを見ると、カーナビも同等扱いです。
停止中をのぞきという事は、渋滞で車がほぼ停止中なら、操作しても問題なしと受け取れます。
法律は読む人により多彩に解釈されがちなので、警察はどう解釈しているのかを確認してみなければなりません。

警察は停止中に関して、注意喚起

警察関連の公式ページでは、どうしても走行中にやむを得ず、携帯やナビゲーターをいじらなければならない状況におちいったら、安全に停止できる場所に移動してから使用するように、注意喚起しています。
渋滞中は1時間完璧に停止している状態は、めったにありえません。
仮に数メートルでも作動していれば、走行状態とも受け取れなくはないのです。
携帯電話を操作中は、運転への注意があいまいになりかねません。

うっかり前方の車に接触してしまい、トラブルに発生してしまった時に、携帯電話の操作が指摘される可能性は0ではありません。
不測の状態を常に念頭に置きながら、携帯電話操作は慎重に行った方が無難です。