渋滞がひどい沖縄の現状について
沖縄独特の車文化
沖縄はのんびりゆったりしていて、食べるものもおいしいし、人人は優しくおだやかな県民性、これが多くの日本人が抱く沖縄のイメージでしょう。
特にタクシードライバーは、とても親切です。
タクシーの基本料金が、どこに行っても500円と安いのもありますが、気軽に利用されています。
絵葉書でたまに見かけるように、長くアメリカ領地だった影響もあるのでしょうか。
本土で見るのとは少しだけ違って、どことなく異国情緒が漂う街中の様子が新鮮です。
やたら真っ白でまぶしいほどの道路と、どこまでも続く太平洋の真っ青な海に癒されます。
那覇に降り立ったとたんに、想像していたのと少し番う沖縄の街の様子に、もしかしたら、違和感を覚える人もいることでしょう。
もし違和感を覚えるとしたら、それはやたら車が多い状況に対してでしょう。
沖縄は国内有数の自動車天国なのです。
家族の数だけ車が多く主な交通手段はクルマになります。
地図でみてもとても小さい島なのに、島民みんなが車を持てば、当然渋滞がおきます。
数百メートルに及ぶ長い車の行列ができて、ほとんど動きません。
車の間をぬぐうように、バイクがすり抜けていきます。
これが沖縄では日常茶飯時なので、島民は慣れ切っているのか、まったく動じる事なく、渋滞を楽しんでいます。
本を読んだり、アイスをなめたりと思い思いの姿が窓越しに見る事でしょう。
沖縄観光ではレンタカーがおすすめ
沖縄では渋滞当たり前を前提に、おすすめはレンタカーの旅です。
“わ”と“れ”ナンバーが観光客の車種と思って間違いありません。
沖縄県は運転マナーが芳しくない事でも知られていますが、1人1人の運転はむしろルールを忠実に守り、ゆったり走るなど安全運転が目立ちます。
Yナンバーの車も良くみかけますが、こちらはアメリカ軍人とその家族の車です。
彼らと事故を起こすと、国際問題になるのでどれだけあぶない運転をしていても、沖縄は寛容に対応しています。
観光客のレンタカーやYナンバーの車との事故を、なるべく起こさないように、たっぷりと車間距離をとるのです。
これだとなおさら渋滞になります。
沖縄の道路は特殊
なぜ沖縄の道路はあんなに真っ白ですべりやすいのか、納得の理由を知ると沖縄の渋滞の意味もわかってくる事でしょう。
通常本土で見る道路はアスファルと砂利と砂ですが、沖縄の道路は隆起珊瑚礁石灰岩を使った極めてカルシウム分の強い素材で作られているのです。
石灰岩は雨に濡れるとすべりやすくなります。
柔らかく摩耗しやすいので、なおさらです。
本土から砂利を運んでくるよりも、身近にあるサンゴ礁の方が、はるかにコストが安くてすみます。
ゆっくり走らないとあぶないと知っているので、安全運転がしっかり体にしみこんでいるのです。